小さな勝利と大きな敗戦。
「俺は海賊王になるっ‼︎」 もとい 「俺は会計士になるっ‼︎」
と啖呵を切って始めた会計士受験。 ちょっと面白くないからといってそんなに簡単には撤退できません。
いつも心のどこかで泥沼感を感じつつも、 「勝てば官軍」と自分を騙し騙し、受験勉強を続けていました。
会計士試験は短答式試験と論文式試験に分かれており、 マーク式の短答式試験と記述式試験の論文式試験があります。 短答式試験は財務会計・管理会計・企業法・監査論の4科目 論文式試験は上記4科目に、租税法と選択科目(経営学・経済学 統計学・民法)の中から1科目を選択。の計6科目で行われます。
また短答式試験は4科目、論文式試験は6科目の合計点で 合否が決まります。大学受験と同じイメージですね。 (ここが後述の税理士試験と大きく違います。) 泥沼ながらも前進、前進した結果、2度目の受験で小さな 勝利を手にすることになります。
そう第一関門である短答式試験に合格したのです‼︎ 短答式試験に合格すると、2年間は短答式試験は免除され 論文式試験を受験することができます‼︎ 私はこの結果に内心ほくそ笑み、これは会計士になれるかもしれない。
いや、3回の受験チャンスがあれば論文式試験も必ず突破できる‼︎ 「勝って兜の緒を締める。」はずが、 小さな勝利に慢心し、その後論文式試験で3連敗。。。
精神的にも経済的にも、そして年齢的にも(25歳で社会人経験なしの無職) もう受験を続ける事は困難でした。 25歳の私の心に、大きな敗戦が刻まれることとなったのです。